こんにちは、タノスケです。
この記事では、Uber Eats(ウーバーイーツ)のバッグをバイクや自転車のキャリアに取り付ける方法を解説しています(私はバイクですが)。
そして、ある商品を使うことで取付けや取外しがワンタッチでできるようになります。これ、はっきりいってメチャクチャ便利です!
ただし、少しだけ材料と加工が必要なんですが、それほど難しいところはありません。
Uber Eats(ウーバーイーツ)のバッグをワンタッチで固定できるアイテム
バッグをキャリアからいつでも脱着OKにできるのがこの商品、OGKのFCベースとFCアダプターです。
仕組みはとてもシンプルで、FCベースをキャリアに、FCアダプターをバッグやカゴに取り付けるだけ。ベースにある爪にアダプタがカチッと固定でき、レバーひとつで簡単に脱着できます。
本来は自転車用の商品なんですが、触った感じ本体やアダプタとの接合部分の剛性感もありバイクでも十分使えるのではと判断しました。
ヘルメットやカゴなどで有名なOGKの商品だけに信頼性も高そうですし。
これらの商品の配達用バイクのキャリアとUber Eatsのバッグ(ウバッグ)に取り付けていこうと思います!
まずはFCベースをキャリアに取り付ける
ではFCベースをバイクのキャリアに装着していきます。
配達用のバイクはスズキ・アドレスV125S。すでに販売終了の車種ですが、コンパクトな車体に125ccエンジンで機動力が高く、街中を走り回るのにとても向いています。
FCベースを載せてみるとこんな感じ。前後に長いので後ろ半分くらいがキャリアからはみ出ますが、4箇所あるネジ穴はすべて問題なくキャリアと共締めできそうでひと安心。
ここで問題発生。
横から見ると留め具を支えるパーツがキャリアに当たってベースが浮いていました。アドレスのキャリアが小さいのが干渉の理由ですね。自転車用の長いキャリアなら問題にならない部分かと思います。
きっちりと装着したいので余分なパーツをニッパーでカットします。
パチンパチンと4箇所簡単に切断完了。これで留め具を下から支えることはできませんが、代わりにキャリアのパイプがガッチリ当たるので何ら問題はありません。
改めてFCベースの位置を合わせて4箇所をネジでしっかりと固定します。
これは仕方がないのですが、キャリアにやや角度がついているので、どうしてもベースが少し右上がりに。
入れるものを考えると水平なのがベストですが、まあこのくらいの角度なら大きな問題にはならないと思います。気になるならバッグ内のスポンジで調節すればいいだけですし。
FCアダプターをUber Eatsのバッグ(ウバッグ)に取り付ける手順
次の工程はバッグにFCアダプターを取り付けていきます。
といっても、当然ですがウバッグ底部にFCアダプターを固定する機構などはありませんので、少し加工が必要になります。
いろいろ方法はあると思いますが、おそらくこれがもっともシンプルかつ強度を確保できるやり方かと思います。以下の材料をホームセンターで調達しました。
・M5トラスネジ(20mm、15mm、10mm)
・M5ワッシャー
ネジは商品に元々ついていたものを紛失してしまい・・・どのサイズが合うかわからなかったので長さの違う3タイプを用意。
工程的にはこんな感じです。
②FCアダプタのネジ穴と同じ位置に穴を開ける
③塩ビ板をバッグ底に嵌めてネジを通し、アダプタと共締めする
要はバッグの内側から底板を挟んでアダプタを底部に固定するというものです。
元々ある底板に直接穴を開けてネジ止めするやり方もありますが、それだと板が汚れたりしても容易に取り外せず利便性が悪いので、底板は別に用意したほうがいいと判断しました。
まずは塩ビ板を底板と同じ大きさにカット
買ってきた塩ビ板ですが、ウバッグの底板よりやや大きいので・・・
底板の端の部分(貼り合わせてピロピロなっているところ)の内側くらいに合わせて余分なところをカットしていきます。
発泡性塩ビは柔らかいのでカッターで簡単に切れます。一度に切り離すのではなく、何回かに分けて刃を通していくと歪まずキレイに切れると思います。
定規を当てていますが、できれば刃で切れないようスチールのガードが入っている定規を使ったほうがいいです。あとはカッティングマットを必ず敷いておきましょう。
昔、ホットカーペットを一緒に切った痛い経験があるので笑
短辺のほうを切り離せました。
続いて長辺部分も完了。
これで底板と同じ大きさになりました。
試しにバッグに入れてみます。サイズを合わせたので当然ですがジャストフィットです。
底板にネジ用の穴を開ける
次は底板にアダプタ固定用のネジが通る穴を開けていきます。4箇所のネジ穴は、アダプタが中心に付けられるよう均等な位置を計って合わせていきます。
位置が決まったらプラスドライバーなど先の尖ったもので印をつけます。柔らかいので簡単に跡がつきます。
4箇所の印をつけたら、ネジと同じ径のドリルで穴を開けていきます。
写真のドリルはブラックアンドデッカーの商品ですが、バッテリーが小さくて軽いのに十分なパワーがあってすごい使いやすいです。
樹脂はもちろん、木材や数ミリ程度の鉄板なら余裕で穴あけできますし、回転数とトルクを下げて電動ドライバーとしても使えるのでほんとに便利ですよ。
4箇所の穴あけ完了。
底板を再度ウバッグにはめ込み、穴の部分から千枚通しなどでバッグに穴を開けます。
底板のサイズさえ合っていれば位置がずれることはないので、バッグの穴あけも失敗しようがないというわけです。
アダプタ固定のネジをセッティング
ではいよいよネジでウバッグとFCアダプターを固定していきます。
アダプタ自身を取り外すことはないので、ネジがゆるまないようねじロック剤も用意。ワッシャーがかなり大きめなのは、ネジ締め付けの力を分散させて底板の破損を防ぐためです。
ネジにワッシャーを通します。
4箇所の穴にネジを通します。
バッグ底面から。
そのままFCアダプターのネジ穴にねじ込んでいきます。4箇所きっちり締めて完成、と思いきやここで問題が発生。
20mmのネジが少し長く、写真のようにFCアダプタのネジ穴から飛び出た状態になったんですが、これがベース側に当たってロックのツメが嵌められない状態に。
15mmのネジだとネジ穴にかかるものの、最後にある緩み防止のゴムパッキンまでネジ先端が届かず微妙な感じ。まあネジロック剤があるから大丈夫な感じもしますが・・・
工具箱をあさっていると、たまたま同じ太さで17mmのネジが見つかりました。試しに取り付けてみると短すぎず飛び出ずジャストフィット。これで行けそうです。
ネジを固定するためにネジロック剤を穴から垂らします。
※ネジロック剤の使い方が間違っていると指摘を受けたので訂正いたします。写真のようにネジ穴ではなくネジ部分に少量塗るのが正しい使い方です。
ロックタイトのこのタイプは嫌気性といい、ネジ穴にネジが締まって空気が遮断されることで固まるので、ネジ側に塗布することでより正しい効果を得られます。
ネジをしっかり締め付けて固定。これでUber Eats(ウーバーイーツ)のバッグとFCアダプターの取り付け完了です。
持ってみても重さの変化はほとんど感じません。もちろんそのまま自立するので置いても大丈夫。がっちり固定されており剛性感も問題ありません。
バイクに取り付けてみた
完成したワンタッチ式ウバッグをバイクに取り付けてみます。
付け方はめちゃくちゃ簡単で、ベース後部のスライド部分を後ろに引き出して・・・
あとはアダプタ側の4つの突起をベースの凹みに乗せてスライド部分を元に戻すだけ。カチッとロックがかかりしっかりと固定されます。
FCベースの後方に脱落防止用の穴があり、ここにカラビナや南京錠などを通しておくことで走行中にロックが外れるのを防止します。
さらに、荷物用の丈夫なロープ2本でアダプタ、ベース、キャリアを固定。
可能性は少ないと思いますが、4本のツメが同時に折れるような最悪の事態が起きても、バッグがキャリアから完全に脱落するのを防げます。
ベルトは噛み込み式のバックルで簡単に取り外しできるため、業務中でもさほど手間にはなりません。
こんな感じでキャリアに装着できます。
アドレスV125Sはかなり小ぶりなスクーターですが、バッグとの大きさのバランスもちょうどいいのではないでしょうか。
走行中は肩紐をゴムバンドなどで固定したほうがよさそうです。底板をきっちり当てたお陰で底面がたわむこともなく、料理も安定して運べそうです。
記事のまとめ
今回の作業ですが、時間は2時間ほどで完了できました。
工程も特に難しいところはないですし、手軽な割には大きな効果が期待できます。私は肩こりなのでなおさら思いますが、リュックを背負う時間が大幅に減るのは本当に助かります。
身軽になるので疲労軽減効果も期待できます。疲労軽減といえば、バイクに風防をつけるのも劇的な効果がありました。以下の記事で紹介しています。
さらに、バイクに乗る時荷物を背負うと首を左右に向けにくくなる(向く反応が遅くなる)ので、安全確認の面からもこのカスタムは有効かと思います。
バイク配達でバッグから解放されたい、と考えているかたはぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
ただし、キャリア直付けになることで路面状況の影響を受けやすくなりますし、バイクのサスペンションの固さによって中の商品の揺れ具合はかなり変わってくると思います。
緩衝材などでいかに揺れを抑えるかについてはまた記事にしていこうと思っています。