コストコで買えるワセリンとセタフィルを徹底比較!男の乾燥肌はこれでケア!理想は使い分けと重ね塗り

ワセリンとセタフィルの比較記事

こんにちは!タノスケログ管理人のタノスケです。このページでは、コストコで買える保湿クリームの「ワセリン」と「セタフィル」を徹底的に比較したいと思います。

コストコはたまに行くんですが、なくなったら補充する感覚で購入しているのがこのワセリンとセタフィルです。

セタフィルは大体3ヶ月で1個、ワセリンは1年で1個、というペースですね。

私はアトピー性皮膚炎持ちの万年乾燥肌なので、一年中保湿ケアが欠かせません。これまでいろんな商品を使ってみた結果、この2つに行き着いた感があります。

どちらも安い、低刺激、大容量と三拍子揃ったスグレモノなんですが、使い方や部位によってどっちが最適かが変わってきます。あらゆる面で2つを比較しながらそのへんを解説できればと思います。

アマゾンや楽天でも買えますが割高

ちなみにワセリンもセタフィルもアマゾンに売ってるので買えることは買えますが、コストコよりも値段が高いです。

特にセタフィルはつねに価格差が700~800円くらいはあるので、近くにコストコがないのでどうしても買えないという方以外はできるだけ店舗で購入しましょう。

ワセリン(ヴァセリン)とは

ワセリン

ワセリンの原料は石油、というとギョッとする方も多いのではないでしょうか?でも事実で、石油を蒸留してガソリンや灯油などいろんな油を作る際に、残った物質を精製したものがワセリンです。

単純にいえば脂の固まりのようなもの。

そんなワセリンを肌に塗ると、肌の表面で強固な脂の膜を作って保護してくれます。同時に肌内部からの水分蒸発も防いでくれるので、うるおいを保ってくれます。

ワセリンの主な作用は保湿効果なので、同じ保湿力のあるいろんな化粧品と比較されます。

決定的な違いは、化粧品は肌の内部(角質層)に染み込んで保湿作用を生みますが、ワセリンは肌の中に浸透せず皮膚表面を脂でコーティングすることで水分を篭もらせる部分にあります。

ワセリンの全成分

ワセリンの成分表記

コストコに売っているワセリンは、ユニリーバ・ジャパンが販売するアメリカ製の商品です。これは主な成分がワセリン、BHT、トコフェロールになっています。

BHTとはジブチルヒドロキシトルエンという物質で、主に酸化を防ぐためのものです。トコフェロールとはビタミンEのことです。油脂に溶けやすいのが特長で、これも抗酸化作用を持ち、肌の角層を守る働きがあります。

ワセリンは日本薬局方が販売している商品もあります。ドラッグストアに行くと、日本薬局方の他の商品(グリセリンやオリブ脂、精製水、オキシドールなど)と一緒に売られていることが多いです。

基本的に成分は同じですが、こちらのワセリンのほうがより固く、少し温めないと肌に塗りにくい感触があります。

ちなみにワセリンは精製度によって異なる商品があります。より精製度を高めたものをプロペト、究極に精製度を高めたものをサンホワイトといいます。

薬剤の色や質感は

ワセリンの中身

ワセリンは写真のように、やや黄色がかった半透明のクリーム状になっています。融点は36℃~60℃なので、冬場は固いですが夏に部屋においておくとトロトロの柔らかさになります。

ワセリンを手に取った所

指に取る時もネチョっとしたベタつきがあります。しばらくすると体温でだんだん柔らかくなってきます。匂いはほとんどありませんが、少し脂っぽい香りがあります。

セタフィルとは

セタフィル

続いてセタフィルです。セタフィルとはカナダのガルデルマという会社が販売する商品です。ガルデルマは、ネスレとロレアルが50%づつ出資して誕生した皮膚科学専門の医薬品企業です。

そのはじまりは1947年。皮膚のトラブルに悩んでいる患者さんのために、ひとりの薬剤師が開発した皮膚にやさしい洗浄剤がセタフィルです。

ちなみにセタフィルという名前は、主成分の皮膚保護剤「セタノール」が由来です。

カナダでは皮膚科で正式な保湿剤として採用されたり、世界50カ国以上で愛されているスタンダードな商品です。日本ではコストコやアマゾンなどで購入することができます。

セタフィルの全成分

セタフィルの成分表記

セタフィルに含まれている成分ですが、こちらはワセリンよりも多くのものが入っています。

水、グリセリン、ワセリン、ジカプリリルエーテル、ステアリン酸グリセリル、ジメチコン、アーモンド油、セタノール、ステアリン酸PEG-30、ジメチコノール、酢酸トコフェロール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、(アクリル酸グリセリル/アクリル酸)コポリマー、PG、EDTA-2na、水酸化Na、メチルパラベン、プロピルパラベン

中でも注目はやはりセタノール。別名セチルアルコールともいい、マッコウクジラの油を加水分解したり、ヤシ油や牛脂を還元して生成することができます。

肌の表面に皮膜をつくることで乾燥から守り、同時に水分の蒸発を防いで保持力を高めてくれます。

薬剤の色や質感は

セタフィルの中身

セタフィルはワセリンと違い、ヨーグルトのように真っ白な色をしています。匂いはワセリンよりあります。何となくアルコールのような、発酵するような香りです。

セタフィルを指に取ってみたところ

指に取ってみました。ワセリンよりもずっと柔らかく、伸びるような粘り気もありません。でも垂れるようなことはなく、やや固めの保湿クリームという感触です。

ワセリンとセタフィルを徹底比較

ワセリンとセタフィルの特長や使い心地などいろいろ比較してみました。まずは以下のように一覧表にしています。

ワセリンとセタフィルの比較まとめ

ワセリン セタフィル
薄めのベージュ 純白
匂い ほとんどなし ややアルコール臭
固さ 固い 比較的やわらかい
刺激 ほとんどなし 傷口にはわずかにあり
保湿力 かなり高い 比較的高い
値段 700円前後 1,300円前後

ワセリンはやや黄味がかったクリーム色、セタフィルは純白と、瓶に入っている状態ではどちらも色があります。

でも肌に塗ってしまうと透明になるので気になりません。服に色がついてしまうようなこともないです。

匂い

ワセリンはほとんど無臭、セタフィルはややアルコールのような匂いがありますが、それはあくまでワセリンと比べればというレベルなので、気になるほどではないです。

男性が使う場合、あまり女性っぽい化粧品のような匂いは嫌ですよね。そういう意味でもどちらの商品もニオイを気にせず使えます。

固さ

これはもう圧倒的にワセリンが固いですね。冬の寒い室内に置いておくと、最初は粘度かと思うような硬さを感じます。

肌に塗ると体温でだんだん溶けてきますが、そうすると次はベタベタした感じが目立つように。冬はまだいいですが、汗をかく夏はかなり気持ち悪いです。

セタフィルは固めのヨーグルトくらいの質感ですね。ワセリンより柔らかく伸びるので、広い範囲にも塗りやすいですね。

刺激

あくまで私が使った感想ですが、ワセリンは刺激らしい刺激はありません。傷のある所に塗っても大丈夫です。私はよくあかぎれに使ったりします。

対してセタフィルも刺激は少ないですが、傷のある部分に塗るとややジワッと広がるような感覚があります。ですがピリピリ痛むような感じではありません。

肌が弱い、敏感肌の方でもどちらも安心して使えると思います。

保湿力

基本的にどちらも保湿力は高レベルです。ただ、ワセリンとセタフィルは保湿のメカニズムが違います。

ワセリンはあくまで肌表面をふたすることで水分を閉じ込めますが、セタフィルは保湿成分が肌に染み込んで保湿してくれるもの。

ワセリンのほうがベタつくので、そういう意味では保湿されてる感が強いです。

値段

毎回微妙に価格が変わるのですが、ワセリンのほうが安いです。この前行った時はセタフィルが1,218円、ワセリンが2個パックで1,180円(1個なら590円)でした。

内容量はセタフィルが566g、ワセリンが368gなので1gあたりならセタフィルが2.15円/g、ワセリンが1.6円/gとやはりワセリンのほうが割安です。

結論①広範囲はセタフィル、スポット的にワセリン

セタフィルのほうが柔らかくて塗り広げやすいので、身体の広範囲にも使いやすいです。

私は風呂上がりに必ずセタフィルを塗りますが、よく乾燥する脇腹や背中、ふくらはぎなどにはたっぷりセタフィルを使います。

そしてワセリンは広がりにくいのと、どうしてもベタついて気持ち悪いので、あまり広い範囲には使いません。特に乾燥のひどいヒジやかかと、手の甲などに塗りますね。

どちらも保湿力が高いので、固さや伸びなどの特性に合った使い方が大切だと思います。

結論②究極はセタフィルの上にワセリン

これは、特に乾燥がひどい時によくするやり方です。

たとえばひび割れがひどい足のかかとなどに最適です。まずはセタフィルをたっぷり、ひび割れの奥にまですり込むイメージで塗り、その上からさらにワセリンを塗ります。

セタフィルで肌の中を潤し、ワセリンでフタをして水分を逃がさないダブルの処方ですね。

ひどい乾燥がある部位でも、寝る前にこれをやってしっかり睡眠を取れば、翌朝にはかなりいい感じになっているはずです。

まとめると

コストコの写真

コストコで手に入る保湿剤、ワセリンとセタフィル。

どちらも低刺激で大容量、低価格と日常の肌の保湿にガンガン使えるすぐれたアイテムです。

ですが、薬剤の固さや塗り安さなど特性にちがいがあるので、そこを理解しておくとより効果的な使い方ができます。

身体の広範囲の乾燥には柔らかく塗りやすいセタフィル、特定の部位のひどい乾燥はワセリンでしっかりとガード。両方を重ね塗りすればものすごい保湿力になります。

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