こんにちは!タノスケログ管理人のタノスケです。
奈良県生駒市にある生駒山麓公園のフィールドアスレチックに行ってきたので、その感想を書きたいと思います。
全部で30のアスレチック器具がありますが、結論を先にいうとかなりハードです。特に小学生以下の子供だと、手足が届かなかったりして無理な所もありました。
さらに、山の中にあるので高低差が激しく、移動するだけでも相当の体力を使います。日頃運動不足の自覚がある方はヘロヘロになるかもしれません。
生駒山麓公園フィールドアスレチックの概要
フィールドアスレチックは生駒山麓公園の中にあります。生駒山麓公園は阪奈道路から信貴生駒スカイラインに入り、5分ほど走ると左手に入口があります。
うれしいのが、信貴生駒スカイラインは通行料金がかかるのですが、この生駒山麓公園までなら無料でOKなところ。アスレチックは大人500円、子供300円なのでそこまでお金はかかりません。
生駒山麓公園はかなり広く、野外活動センターやテニスコートなどいろいろな施設があり、ふれあいセンターという施設にはレストランや大浴場があり、宿泊もできます。
フィールドアスレチックはこの券売機で利用券を購入します。注意するのが、生駒市に住んでいる人とそうでない人で料金が違うところ。もちろん生駒市在住の人のほうが安いです。
生駒フィールドアスレチックの料金一覧
区分 | 料金 | |
---|---|---|
一般(市外)個人 | 大人 | 500円 |
中学・高校生 | 400円 | |
4歳以上小学生 | 300円 | |
一般(市外)団体・市内個人 | 大人 | 400円 |
中学・高校生 | 300円 | |
4歳以上小学生 | 200円 | |
市内団体 | 大人 | 300円 |
中学・高校生 | 200円 | |
4歳以上小学生 | 100円 |
※市内=市内在住の方(市内に通勤・通学している方を含む。)
※団体とは、責任者に引率された30人以上の者をいいます。
※小学生以下の個人利用の場合は、保護者同伴を条件とします。
ヘルメットは無料で借りることができます。バンドで頭周りも調節できるので、子供さんでもぴったり合わせることができます。
気温と熱中症の危険度を表す計測器がありました。この日は気温が約30℃で「注意」レベル。
アスレチックはかなりの運動量なので、お茶やスポーツドリンクなど必ず持っていきましょう。途中で自動販売機や売店など補給ポイントは一切ありません。
生駒のアスレチック全器具の写真・感想
ではいよいよスタート。コースの全長は約800m、所要時間は約1時間になります。
特に時間制限はありませんが、閉園時間が16:00(受付は15:30まで)なので、遅くに始めた場合は遅れないよう気をつけましょう。
1.生駒の伝説めぐり
生駒のフィールドアスレチックは、生駒市や大阪、奈良の市町村にまつわる伝説をモチーフに作られています。
緩やかにうねる下り坂に丸太で作られた色んなタイプの障害物があります。
丸太は太く、高さもそれほどないので子供さんでも問題なく渡れると思います。このあたりはまだまだ序の口、という感じでしょうか。
中には怖がるお子さんもいると思いますが、そんな場合は横をすり抜けていけば問題ありません。基本的にすべてのアスレチックの横に道がありますので、必ず器具を通る必要はないです。
頑張ってチャレンジさせることはもちろん大切なことですが、無理に挑んでケガしてもよくないので。。。
最後に丸太の階段を下って終了。
2.ハエ上がり(萩原町)
次のハエ上がりは、ロープと丸太でできたアスレチック。ロープを握って登り、高さ1m弱の丸太の橋を渡るというもの。
ロープは低い位置に結ばれているので、小学生以下のお子さんでも無理なく掴めると思います。ちょっとアスレチックらしくなってきました。
最後の丸太渡りは足場が小さいので、足を踏み外さないよう注意しましょう。
3.生駒山・岩屋の蚊ロープウェイ(門前町)
これはアスレチックの定番、ロープウェイですね。ワイヤーにロープ付きの滑車が取り付けられており、ロープに掴まって滑り降りるというもの。
これは子供さんも大喜びのアスレチックですね。座る部分がちょっと高いので、小さなお子さんの場合抱き上げて座らせてあげたほうがいいかもしれません。
あとは反対側までビューっと一気に!
4.湯舟まわり(菜畑町)
この湯舟まわりはいわゆる走力アスレチック。すり鉢状の斜面を中に落ちないように3周走るというもの。
ここから斜面に入ります。
まるで小さな蟻地獄みたいですね。真ん中は特に危険ではないですが、ちょっとぬかるんでて服が汚れてしまうかも。
5.暗峠・大木くぐり(西畑町)
5番目のアスレチックは、丸太で完全に覆われたトンネルを抜けるというもの。そしてモチーフがあの暗峠になっています。
バイクや自転車が好きな方なら暗峠の名前をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。超激坂、極狭の国道308号線が通る峠として全国の酷道(国道と思えないほど酷い状態の道路のこと)マニアに知られている暗峠。
生駒山麓公園に来る時に通る信貴生駒スカイラインも、この国道308号線が下をくぐる形で交差する場所があります。
トンネルの長さは15mほどでしょうか。中は明かりがまったくないので昼間でも暗いです。
トンネル入口から。縦や斜めに丸太があり、適度な障害物になっています(露出を明るめに撮っているので実際はもっと暗いです)。
中間地点にはこのように横穴があるので、中の様子も確認しやすくなっています。ギブアップする場合はここからエスケープできます。
6.旗掛山・金鵄の輝き(小平尾町)
次の旗掛山・金鵄の輝きは、一枚の大きな壁を超えて向こう側に抜けるアスレチック。ロープや木で取っ手や足場があり、ちょっとしたボルダリングという感じですね。
左隅に写っている人物と比べるとわかりますが、けっこう高さがあります。私の子供(5歳)にはこの高さは危険だと思ったのでスルーしました。
7.おまつの宮散歩(南田原町)
このおまつの宮散歩は、やぐらを中心にしたかなり大型のアスレチック器具です。イラストでもわかるようにさまざまな突破ルートがあります。高い櫓を登らなくてもクリアできるので、小さい子供さんでも楽しめると思います。
スタート地点。中央の丸太を登れば櫓に、脇を通れば3つの降り口につながる地点に行けます。
ちょっと難易度は高いですが、このロープを渡って中央部分へ行くこともできます。
左側の降り口はロープでできた円状のトンネルをくぐっていきます。
円状トンネルルートをゴール側から。最後は丸太の急な壁をロープ頼りに降りてくる必要があります。
右側の降り口は吊橋のような丸太を渡っていくというもの。これ、足場と足場の間がけっこう広く大人でもちょっと足がすくみます。
ここまで来ると高さもないのですが、スタート地点近くから落下したら怪我しそうな高さなのでかなり注意が必要です。
最も安全な滑り台ですが、降りるところに水が溜まっているせいか、ロープが張られていました。
8.役行者のダッシュ(南田原町・平群町鳴川)
この役行者のダッシュは乗り越え系のアスレチックではなく、区間内を走りながら斜めに設置された木の板をステップしていくものです。
スタート地点から見える所にさっそく1つ目の板があります。
2つ目の板。やや下り坂になっているので転倒しないように注意しましょう。
最後の板を過ぎればすぐゴール地点です。
9.カズネの森回転(大門町)
次はこのカズネの森回転。ネットにつかまり一回転とあるように、ぐるりと張られたネットを伝い、まっさかさまの体制になりながらクリアしていくというもの。
回転部分は自分の体重を支えるのと、逆さまになる恐怖心から子供にはきついのではと思ってたのですが。。。
やはり回転の頂上で身体が逆さまになる前に、みんなギブアップしていました。
10.金の鶏探し(生駒市)
この金の鶏探しは、一箇所に穴の空いたネットをくぐっていくアスレチック。これは高さもないですし、足元もネットがあるので小さな子どもでも安心して挑めそう。
ネットがゆらゆら揺れるので体重移動が上手く行かず、スイスイと抜けられる訳ではありませんが、時間をかけてひとつひとつクリアしていけました。
11.スガタ池で身づくろい(壱分町)
これは完全にパワー系のアスレチックです。大小さまざまな丸太がくくりつけられたロープを引っ張って引き上げる、というもの。
小さい子供ひとりでは到底無理なので、大人が一緒にロープを持って手伝う感じでクリアできました。小学校高学年くらいの男の子で何とか上げられる感じでした。
12.アカンドウの門から山のぼり(大門町)
このアカンドウの門から山のぼりは、山あり谷ありでいかにもアスレチックらしいアスレチックです。山の部分で電話ボックスくらいの高さはありますが、角度がそこまで急ではないのでチャレンジしやすいと思います。
足を踏み外さないよう気をつけつつ、1つめの山部分へ。
網目状のロープを谷へ下り、次は丸太で組まれた2つめの山へ。
3つめの山は足場もあって登りやすいです。ただし最後はロープを伝って下る必要があるため、小さいお子さんは怖がるかもしれません。下で待ってある程度まで降りたら抱えてあげるのもいいと思います。
次のアスレチックはこの斜面の上に。山肌を利用して作られているので、移動するだけでもなかなかハード。気温も30℃を超えていたので大量の汗が噴き出していました。
13.神武天皇の休み岩ころがり(東大阪市上石切町)
この神武天皇の休み岩ころがりは、器具の上を横になって転がりながらクリアするというもの。つまりある程度身長がないとまともに渡れません。
写真のように、小さい子供は横にならずに普通に進んでいけばいいと思います。何人かチャレンジするのを見ていましたが、指示通り横に転がっている子供はほとんどいませんでした。
最後のロープ部分は綱渡りみたいな感じに。高さはないので落ちても心配はありません。
余談ですが、ここのアスレチックはロープや木が傷んでたりする部分がなく、しっかり整備が行き届いていると感じました。
実はこの生駒山麓公園は、平成26年からアウトドアでおなじみのモンベルが10年契約で管理者になっていて、やはりプロの指導が入っていることが理由の1つではと思います。
器具の不具合や劣化が大きな事故の原因になりかねないだけに、こうした管理体制はとても歓迎できることですね。
14.谷田の降り堂地蔵まいり(谷田町)
14番目の谷田の降り堂地蔵まいりは、丸太で作られた大きな丸太を内側から登り、頂上から脱出するアスレチック器具です。
丸太は外側、内側の両方から登ることができます。
15.生駒の鶏ぶらさがり(生駒市)
この生駒の鶏ぶらさがりは腕力や体幹の筋力が必要で、小さい子どもさんにきついかも。ロープに仰向けにしがみついて反対側まで渡る器具です。
このように、ロープはやや上りになっているのがきつさに拍車をかけています。
高低差があり、アスレチックとしても単純すぎて面白みもなさそうなのか、やり始めてもすぐに降りたり、そもそも素通りしている子供も多かったです。
16.鬼の鳴川流れ(平群町鳴川)
続いての器具は鬼の鳴川流れ。筒状に作られたロープのネットをくぐり、反対側へ抜けるアスレチックです。中央に向かって登っていくところが難所という感じです。
穴の大きさはこれくらいなので、大人が入れないことはないと思いますが、中で身体を自由に動かすのはちょっと辛いかも。
中央の登るところは、みんな降りる時に身体を反転させてうまくクリアしていました。
17.下鳥見・中鳥見・上鳥見の見張り台のぼり(上町)
この下鳥見・中鳥見・上鳥見の見張り台のぼりは、名前の通り高さ2.5mほどの見張り台へ登って降りるというアスレチック器具です。
これ、スタートの壁が角度90°以上の逆バンク状態になっていて、ある程度身長がないと登るのは難しそう。パスしている家族も多かったです。
このように手で支えてあげたら登れないこともなさそうですが、そもそも掴めるロープの間隔が広く、絶壁が続くので厳しいと思います。
反対側はロープを伝って降りるようになっています。
18.八畳岩と鍋石ダッシュ(北田原町)
このあたりから小さい子供さんには難しい器具がふえてきます。これは急角度の山で組まれた丸太を上り下りするもの。
斜面は垂直ではないものかなりの急角度と高さです。
19.長髄彦の激戦地わたり(元町)
これは何本も張られたロープを横向きに伝って渡ります。
ロープは両端の支柱に結ばれているだけなので、思った以上にグラグラします。つまり身体を支えるために全身の筋力が必要になります。高さはないので危険度は低いですが、ゴールまで到達するのは大変そうです。
20.大門探訪(大門町)
丸太とロープで組まれた大門探訪。これは斜面もきつくなく、降り方もロープの橋、丸太などいろいろあるのでよさそう。
最初の斜面も足を掛けられる木があるので難易度は低いです。
ロープと丸太で降りるところはそれなりの高さがあり、下にセーフティなものは何もないので注意。子供さんが渡る場合は念のため下の位置に付くほうがいいですね。
写真のように、登ったところの足場の中央から、下へはしご状のロープで降りることもできます。丸太やロープを伝うのは怖くて嫌がった場合は、ここからゆっくり降りてきたらいいと思います。
21.磐船神社・梅の木わたり(交野市私市)
次は磐船神社・梅の木わたり。個人的にはこれが生駒アスレチックで最も難しい器具だと思います。何と言っても距離が長い。
合わせて14本の木にロープが張り巡らされており、スタートからゴールまですべてロープを伝って移動する必要があります。高さもあるので大人でもけっこう怖いです。
掴まっている子供たちを見ると、地面からの高さがかなりあることがわかると思います。これは小学校高学年くらいからじゃないとキツいのではないでしょうか。
こんな風にロープの間隔がかなり広い部分もあるので、小さいお子さんでは手足が届かずうまく掴めないと思います。
縦横無尽に張り巡らされたロープのおかげでさまざまなルートが選べますし、運動神経に自信のある子供さんなら何回もチャレンジしたくなりそう。
22.長弓寺・真弓塚移動(上町)
この長弓寺・真弓塚移動は、不規則に組まれた丸太を渡り歩く器具です。
ところどころロープが張られていますし、足場の丸太もけっこう太いので、難易度はそれほどでもないと思います。
23.クソマル石逆さ進み(西畑町)
これは基本的に網目状のロープ渡りですが、表側、裏側のどちらからでも始めることができます。
ロープのマス目は小さめなので、すき間から落下する心配も少なく小さな子供さんでもトライできそう。最後は斜めにねじれるような形になっていて、位置取りを間違えると苦しい体勢になりそう。
24.鬼取山のぼり(鬼取町 大門町)
いよいよ残り少なくなってきました。この鬼取山のぼりはロープを使って丸太の高い壁を登る、わりと単純明快なアスレチックになります。
立ちはだかる壁は見上げるような高さ。高い位置から落ちれば高確率でケガをするので要注意です。落下の可能性を考えると子供が登りきるまで真下で待機したほうがいいです。
登った後は丸太の縄梯子やロープで下に降ります。
25.竜が淵前進(南田原町駅)
この竜が淵前進はまた趣向の違う器具です。2枚の切り立った板の間を、手足を使って踏ん張りながら通り抜けるというもの。
とはいっても、両側の板のところどころには足場があるので、そこまで難しくはないと思います。
外側からは壁状態なので中は見えませんが、地面からはこれくらいの空間があり、床にあたるものがないので中を覗き込むことができます。
26.宝山寺の般若窟・般若経運び(門前町)
案内板にも役行者の修行と書かれていますが、まさにそんな感じのアスレチックです。束ねられた丸太を背負ってスタートからゴールまで歩くというもの。
2列ある丸太の滑車はよく見ると・・・
左は丸太3本、右は4本と本数がちがいます。
27.教弘寺でおまいり(小倉寺町)
この教弘寺でおまいりは、わりとオーソドックスなアスレチック。ロープの網を登り、丸太が結ばれた橋を渡って最後はロープを伝って降りればクリア。
高さもさほどないのですが、唯一気をつけるのは下の地面。この器具自体がかなりの斜面に作られています。
こんな風にかなりの急斜面なので、足を滑らせて下に落ちるとズザザザーっと転がり落ちるかも。器具自体の難易度は低めなので、適度なスリルを味わえそうですが。
28.薬師堂・生駒石とびつき(菜畑町)
これはちょっとしたターザン気分を味わえる器具です。ロープに飛び乗って振られた先にある網に渡ります。怖がりでない子供ならとても楽しめると思います。
うまく網を掴めなくても、縄さえ離さなければ落ちることはないので安心です。
29.五子塚ごえ(東大阪市東豊浦町)
いよいよアスレチックも残り2つ。私の疲労もなかなかのピークでした。この五子塚ごえは、塔のように組まれた丸太やネットを乗り越えるというもの。
シンプルですが割と高さがあり、ロープや足場もそれほどないので難易度は高めかも。小学校低学年のお子さんだとちょっと厳しいかなと思います。
30.生駒の誕生(壱分町)
最後のアスレチックは、ゴール地点に向かう斜面に作られた大型の器具。網ロープあり、丸太橋あり、ロープ登りありとまさに集大成的な構成になっています。
これまでに何回も網のぼりがあり、子供たちもここまでくると手足の使い方もすっかり慣れた感じに。
最後のロープ橋を登りきればもうゴールは目の前。
生駒の誕生を抜けたら、あとは斜面を登るだけ。
ついにゴール!いやーこれはいい運動になりすぎます。子供が小さく、私も写真を撮りながらだったので1時間15分ほどかかりました。
アスレチック器具はかなり本格的で、大人でも十分挑戦しがいのあるものです。家族連れやカップル、友達同士でも安く楽しめる魅力的な施設だと思いました。
もし利用するなら、履きなれたスニーカー、動きやすい服、帽子は必須です。ケガだけはしないよう注意して楽しんでくださいね。
生駒フィールドアスレチックの情報
コース面積 | 約10,000m² |
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ポイント数 | 30ポイント |
コース1周の距離 | 約800m |
所要時間 | 約1時間 |
休所日 | ・火曜日(火曜日が祝日に当たる場合と6月1日から9月30日までは無休) ・年末年始(12月27日から翌年1月5日まで) |
住所 | 奈良県生駒市俵口町2088番地 |
電話番号 | 0743-73-8880 |
車でのアクセス | 阪奈道路から信貴生駒スカイラインへ入り約2km(約5分) |
電車&路線バスでのアクセス | 近鉄奈良線・けいはんな線・生駒線「生駒」駅より約16分 近鉄奈良線「東生駒」駅より約20分 |
詳細 | 生駒山麓公園公式ページ |