BOSEのQuietComfort35 IIを購入した理由|給水ポンプの不快な騒音はノイズキャンセリングで解消するのか

BOSE Quietcomfort35 IIの購入レビュー

仕事場としてアパートの一室を借りてるんですが、外に置いてある給水ポンプの音がすごくて結構な悩みのタネに。

こんな感じで、モーターの回転音やベルトの摩擦音が一日中鳴りやまず、部屋にいてもブオーという低周波の音が響いてきます。

※音が出るので再生注意

メンテナンスに来てもらった直後は若干静かになるものの、しばらく経つとまた元の騒音に戻るので半ば諦め気味に。

埒が明かないので対策を考えた結果、ノイズキャンセリングヘッドホンに行き着きました。

飛行機や電車などで絶大な効果を発揮するノイズキャンセリングヘッドホンなら、この不快なポンプの音も消えるのではと考えました。

そこでネットの評価や口コミ、実際に家電量販店で視聴して最もしっくりきたのがこのBOSE Quietcomfort35 IIです。

購入して早速使ってみましたが、結論からいうと感動するほどの効果が。機械音系の低い騒音に悩まされている方にはかなりの力になってくれると思います。

BOSE Quietcomfort35 IIの購入レビュー

BOSE Quietcomfort35 IIの外箱

ノイズキャンセリング機能もさることながら、所有欲を満たしてくれるのはBOSEならでは。ヘッドホンのイヤー部分が印刷されたシンプルな外箱です。

BOSE Quietcomfort35 IIの外箱裏側

裏返してみました。左上にiPhoneなどの表記があるのは、ブルートゥースのペアリング(接続)や各種設定ができる専用スマホアプリ「Bose Connect」に対応しているからです。

さらに新機能として、音声でさまざまな操作ができるグーグルアシスタントを搭載。つけたまま話しかけるだけで、天気やニュース、メールや着信の通知などさまざまな情報を声で伝えてくれます。

BOSE Quietcomfort35 IIの中箱

外側のカバーを外すと黒一色の中箱。

BOSE Quietcomfort35 IIの中身

開けると専用キャリングポーチがお目見え。この中にヘッドホン本体が収納された状態です。

BOSE Quietcomfort35 IIの本体が入ったケース

中央のロゴが控えめに主張する、落ち着いたデザインのキャリングポーチ。ハードタイプなので少々の衝撃や圧力でも変形せず、中のヘッドホンをしっかり守ってくれそう。

BOSE Quietcomfort35 IIのケース裏側

裏側にはポケットがあります。ストレッチ素材+出し入れ口のゴムで物は入れやすそうですが、ここに収納するのは見た目的にも使い勝手的にもイマイチな感。

BOSE Quietcomfort35 IIの本体

中には折り畳まれた状態のQuietcomfort35 IIやUSBケーブル、ステレオケーブルなど一式が入っていました。シルバーが金属的な輝きを放っています。

上蓋の裏にちょっとしたポケットがあるので、ケーブル類などはここに入れておくのがよさそうです。

BOSE Quietcomfort35 IIを出したところ

手に持った第一印象は「軽い」。耳を覆う部分の外側はアルミ製でヒンヤリと冷たく、高級感があります。

でも全体の印象はスタイリッシュというより、BOSEらしい実用性と質実剛健さを感じるものです。後述しますが比較検討したSONY WH-1000XM2のほうがデザインのシャープさ、かっこよさでは上だと思います。

BOSE Quietcomfort35 IIの裏側

裏返してみました。右(R)、左(L)はイヤーパッド内に大きく書かれてるので、間違って反対につけることもないです。こういうユーザーフレンドリーなデザインも高ポイント。

装着すると耳がすべてイヤーパッドの内側にすっぽり入る感じ(私の耳は標準より少し小さめ)です。パッドはとても柔らかくてつけ心地は上々。

BOSEのヘッドホンは側圧が弱めなのが特長(以前持っていたBOSE AE2wもそうでした)で、長時間付けてても耳が痛くなりにくいのがいいですね。

ただ、やっぱり暑い季節は耳が蒸れます。これはイヤーパッドの素材やカップの形状から仕方がないかとは思いますが。

BOSE Quietcomfort35 IIの操作ボタン

右耳のイヤーカップに電源や操作ボタンがあります。左側のボタンはグーグルアシスタントやノイズキャンセリングの強さを調節できるアクションボタンが。

BOSE Quietcomfort35 IIの操作ボタン解説

左右の音量調節ボタンは中央の再生操作ボタンより出っ張っているので、装着しながらでも手触りで操作しやすくなっています。

ただし、ボタンそのものはプラスチック素材で高級感は皆無。比較検討したソニーSONY WH-1000XM2はタッチ操作なのでごちゃごちゃしたボタンがなくスタイリッシュです。

私は古い人間なのか、ボタンを押す感触が好きなのでBOSE派です。(同じ理由でスマホの文字入力やゲームも今いちしっくりこないんですよね。。。)

BOSE Quietcomfort35 IIのイヤーパッド

イヤーパッド部分を拡大。クッションが柔らかく耳を包み込んでくれます。汚れたり破れたりしても簡単に交換が可能です。

BOSE Quietcomfort35 IIの頭に当たる部分

つけた時に頭頂部に当たる部分は、日本の「東レ」とイタリアの「ENI」が開発したアルカンターラという人工スエード皮革を使用。

これがすべすべの手触りで上質感がすごい。アルカンターラはフェラーリやマセラティなど高級車の内装としても定番の素材です。

BOSE Quietcomfort35 IIのヘッドバンド調節部分

ヘッドバンドの調節部分。金属製のレールでかなり丈夫なつくりです。

BOSE Quietcomfort35 IIのバンド調節部分

レールの内側。目盛りごとにしっかりと引っかかりがあり、ちょっと当たったくらいで長さが変わることもなさそうです。

BOSE Quietcomfort35 IIのmicroUSB端子

本体を充電するためのmicroUSB端子。約2時間でフル充電でき、約20時間の再生が可能(ステレオケーブルで有線接続した場合は40時間)。

もちろんUSBなのでモバイルバッテリーやUSB充電器で充電が可能。出張や旅行などに持っていっても安心ですね。

BOSE Quietcomfort35 IIのヘッドホン端子

左側のカップにはステレオケーブルの接続端子があります。基本的にワイヤレスで使う商品ですがケーブルを繋いで有線ヘッドホンとしても使用できます。

ただ、音質のチューニングはワイヤレスでの使用を前提に調節されているので、本来の性能を発揮するならワイヤレスで使いましょう。

で、Quietcomfort35 IIでポンプの騒音は消えたのか

いくら上質なヘッドホンでも、肝心のノイズキャンセリングがダメだったら買った意味がありません。

とはいえ、家電量販店で試してある程度凄さはわかってはいましたが、騒音の種類が違うので一抹の不安があったのも事実。

でもそれは杞憂に終わりました。スイッチを入れた瞬間、それまであった騒音がウソみたいに消え、頭の中に静寂が広がりました。

はっきりいって物凄い効果です。

じっくり耳をすませば音がまったく聞こえないわけではないのですが、音がかなり遠くに追いやられ、不快だった低音部分がごっそり削り取られてる感じがします。

ノイズキャンセルだけの無音状態でこれだったので、音楽をかけたらもう完全に騒音はゼロ。口コミで効果の凄さは書かれていましたが、まさに評判通り、いやそれ以上です。

価格は決して安くはないQuietcomfort35 IIですが、騒音に困っているなら確実にお金を払う価値がある逸品だと思います。

管理アプリ「Bose Connect」でより便利に

絶対使わないといけないわけではないですが、この管理アプリ「Bose Connect」があれば、ノイズキャンセリングの調節や接続管理、音楽の共有などいろいろ便利なのでインストールしておいたほうがいいです。

Appstoreの画面

インストールはとても簡単です(ここではiPhoneを例に説明します)。まずAppstoreにアクセス。

Boseconnect2のインストール画面

bose connectと検索すれば一番上に出てきますのでインストールします。

Boseconnect2の立ち上げ画面

ヘッドホンの電源を先に入れてから、アプリを立ち上げます。

Boseconnect2の注意画面

プライバシーポリシーや契約事項などに合意のチェックを入れて「同意」をタップします。

Boseconnect2のペアリング画面

自動的にブルートゥース接続になりますので、ヘッドホンの画像を下にドラッグすることでペアリングが行われます。

Boseconnect2のペアリング選択画面

Bose QC35Ⅱを選びタップ。製品名が表示されるのに1分ほどかかるとありますが、10秒くらいで表示されました。

Boseconnect2の言語選択画面

音声ガイドのための言語を選びます。

Boseconnect2の言語選択画面

もちろん日本語を選択。

Boseconnect2の操作画面

これで初期設定は完了です。

BOSE Quietcomfort35 IIとSONY WH-1000XM2の比較

BOSE Quietcomfort35 IIとSONY WH1000XM2の比較

同じワイヤレスノイズキャンセリングで価格も近いSONYのWH-1000XM2。どちらを買うかかなり迷ったのですが、BOSE、SONYを比較して表にまとめました。

BOSE QuietComfort35Ⅱ SONY WH-1000XM2
重さ 約240g 約275g
ノイズキャンセルの調節 3段階 20段階
装着感・側圧の強さ 柔らかい・側圧弱め 柔らかい・側圧やや強め
連続再生時間 20時間 30時間
充電時間 約2時間 約4時間
操作方法 ボタン操作 タッチ操作
音声アシスト あり(Googleアシスタント) あり(Siri)
管理アプリ あり あり
向いてる人 装着感・軽さ 音質・デザイン

個人的にはタッチよりボタン操作が好み

ソニーのWH-1000XM2のタッチ操作は覚えれば確かに便利そうですが、個人的にボタン操作が好きなのでBOSEがいいと思いました。

カチッと押す動作が「操作をしている実感」を味わえて気持ちいいからです。

ただ、WH-1000XM2のほうが気の利いた機能(左イヤーカップ全体を押さえると外の音が聞こえる、など)が多く、タッチ操作のギミックも含め先進感があるのは事実です。

ここは好みがわかれる部分ですね。

ノイズキャンセル性能は互角と感じた

どちらのノイズキャンセル機能も使ってみましたが、雑音を消す力は大差ないと感じました。

このあたりは個人差(聴力)も関係してくると思うので、あくまで私の体感レベルです(口コミや雑誌などではSONY WH-1000XM2のほうが上という意見も)。

ただひとつ思ったのは、BOSEのノイズキャンセリングは起動直後に耳の中が詰まるような感覚があることです。

しばらく時間が経つと治まるのですが、このあたりはSONYのほうがより自然に雑音をなくしてくれるように思えました。

BOSEのほうが側頭部への締め付けがやさしい

両方を装着するとわかりますが、BOSEのほうがやさしいつけ心地です。両耳を押さえつけられる圧迫感がほとんどありません。

といってもずれそうになる感じもなく、絶妙なバランスだと感心します。

SONYも決してキツいというほどではないですが、BOSEに比べると側圧が強めなので、たとえば数時間ぶっ続けで使ったりすると耳や側頭部に痛みがでるかもしれません。

頭につけるもので数10グラムの差は大きい

両者の重さを比べると、QuietComfort35ⅡはWH-1000XM2より約35gも軽いです。

35gというのは単三電池(マンガン)2本分の重さ。

これ、手に持ったら大したことない重さですが、頭に常に乗っかっていると考えれば無視できないと思いませんか?当然ですが軽いほうが疲れは少なくなります。

先述しましたが、BOSEの側圧のソフトさと相まって、何時間でもつけていられる心地よさの原因になっていると思います。

音はSONYのほうがいいと感じた

あくまで個人的な主観ですが、両方を聴き比べるとソニーのWH-1000XM2のほうが音がきめ細かく、ひとつひとつの音がより鮮明な感じがしました。

とはいえ、私はあまり音にこだわりはなく、QuietConfort35Ⅱも十分にいい音で、何ら不満はないレベルです。

そもそも音質を第一に考えるならワイヤレス、Bluetooth接続は選択に入らないですし、ノイズキャンセルと装着感重視なのでどうでもいいといえばどうでもいい部分。

ただ、ワイヤレスでもできるだけいい音でと考えればWH-1000XM2に軍配が上がるかと。

基本的にどちらを選んでも満足できる

BOSEとSONYのどちらが上か、と言われれば「商品に求めるもの」で変わると思います。

私のように長時間のつけ心地や操作のしやすさならQuietConfort35Ⅱ、音質やデザインのよさで考えればWH-1000XM2を選べばより満足できます。

ただ、どちらを選んでも「失敗した・・・」と後悔するほどの差はないです。両方ともノイズキャンセル機のフラッグシップにふさわしい逸品だと思います。

記事のまとめ

仕事場の騒音(外に設置された給水ポンプ)の悩みを救ってくれたのは、BOSEのノイズキャンセリングヘッドホン「Quietcomfort35 II」でした。

モーターなど機器の作動音がスイッチを入れた瞬間、ほとんど気にならなくなります。

ヘッドホン本体も軽く、つけ心地もソフトなので長時間装着しても痛みや疲れがありません。音質ではライバル商品のSONY WH-1000XM2にやや劣るものの、普通に聴くには大差ないレベル。

約40,000円弱とけっして安くはないですが、騒音に困っている方なら持つ価値のある商品だと思います。

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