2015年に惜しまれつつ閉店した阪神百貨店のスナックパークが2018年ついに復活!先日やっと行くことができたので記事にしました。
初めてスナックパークに行ったのは25年くらい前かな・・・もちろん新しくなったスナックパークはあの頃とは別世界(そもそも場所も変わっています)。
店内はとてもキレイですし、もし大阪に旅行する方ならぜひ立ち寄りたいスポットです。
ここでは、新スナパーことスナックパークの店舗や、実際に食べたレビューなどを随時更新していきたいと思います!
阪神百貨店スナックパークの店舗とレビュー
まずは阪神百貨店スナックパークにある店舗を以下にまとめました。
以前からあって今回のリニューアルで復活した5店舗、初出店となる8店舗、そして期間限定のイベント店が2店の合計15店舗があります。
復活した店と新規店
復活店 | 新規店 |
---|---|
阪神名物 いか焼き | カドヤ食堂 |
うまかラーメン | 牛焼 みらく |
元祖ちょぼ焼き本舗 | 天ぷらの山 |
たまご丸 | 立ち喰い魚 ふじ屋 |
御座候 | とり天うどん てんぼう |
寿司 魚がし日本一 | |
ROMA-KEN | |
道頓堀 赤鬼 | |
駅そば(期間限定) | |
ブルーマウンテンコーヒー(期間限定) |
カドヤ食堂
雑誌「ラーメンWalker」で殿堂入り、ミシュランガイドに掲載されるなど関西屈指の老舗ラーメン屋「カドヤ食堂」がスナックパークに出店。
500円のワンコインで本店の味が楽しめる中華そばや、ここでしか食べられない味玉入り中華そば(600円)、チャーシューメン(750円)などメニューも豊富。
最近は有名店もショッピングモールのフードコートに出店してたりしますが、基本的に値段は変わらないので、割安で本格的な味が楽しめるスナックパークはすごいですね。
牛焼 みらく
こってり濃いめのタレがたっぷりの焼肉丼が楽しめる「みらく」。ワンコインより少し高いですが、メインのタレ焼肉丼やホルモン焼肉丼は580円と十分リーズナブル。
サイドメニューの牛焼きは、秘伝のタレに漬け込んだ牛肉を生地に包みカリッと焼き上げた一品で、ちょっと小腹がすいた時にぴったり。
老舗焼肉店「出屋敷味楽園」オーナーシェフの康 虎哲さんプロデュースする「牛焼 みらく」は、がっつり食べたい時にも応えられる注目店です。
タレ焼肉丼 大盛り(780円)
看板メニューのタレ焼肉丼を注文しました。
この日は一日中歩き回って腹がペコペコだったので大盛りに。レジ横に韓国風七味がありましたが、私は辛いのが苦手なのでつけていません。
濃いめのタレに漬け込んだ焼肉、白菜キムチ、キャベツの千切りがご飯の上に。大盛りということもあり、かなりのボリューム感です。
見た目の印象通り、肉はかなり濃い目の味付け。ご飯がどんどん進みます。
肉だけだと途中でしつこすぎる感じになりそうですが、シャキシャキのキャベツがうまい具合にバランスを取ってくれます。キムチも辛すぎずちょうどいい印象。
最後の方は残ったご飯に脂が絡みすぎて若干ギトギトでしたが完食。お腹もじゅうぶんに満たせました。これは軽食というよりがっつり食べたい時のメニューですね。
ミックス丼 大盛り(650円)
再訪時に注文したのはミックス丼。これは牛肉とホルモンの両方が載っているメニューになります。前回と同じようにライスは大盛り(無料)。
このホルモンは見た目と食べた感じから牛の小腸(マルチョウ)だと思いますが、味は市販されている「こてっちゃん」とそっくりです。
ホルモンのクニクニした歯ごたえと牛肉のしっかりした味わいの両方が楽しめます。
肉以外はキムチと千切りキャベツ、上にかかっているタレも焼肉丼と共通。ホルモンが入っているぶん違う歯ざわりが楽しめ、肉だけより飽きにくいのがいいですね。
いつもながら味はけっこう濃い目なので、水(セルフサービス)はたっぷり入れておいたほうがいいかも。
ご飯は大盛りだとかなり多め(茶碗2杯くらい)なので一品でお腹いっぱいになると思います。
うまかラーメン
スナックパークのラーメンと言えばこのうまかラーメン。確か初めて食べた時200円台だったような・・・現在でもしょうゆラーメン340円(大盛り無料)と破格の安さ。
コンビニとかで売ってる名店再現系のカップラーメンとか300円近い商品もありますし。
醤油の他にもみそラーメン、とんこつラーメン、ちゃんぽん、冷麺、チャーハン、鶏ご飯などおなじみのメニューが並びます。
阪神名物いか焼き
旧スナックパークの頃からいつ行っても行列だった定番中の定番、いか焼きが復活!
写真を取りに行ったこの日も、決して広いとはいえないスペースに何十人もの人が並んでいました。看板にも堂々と「スナックパークで長年愛される味」の表記が。
普通はいか焼きと言えばいかをまるごと焼いたものを想像しますが、このいか焼きはいわゆる「粉もん」。カットしたイカと小麦粉、秘伝のダシを混ぜ合わせ香ばしく焼き上げたものにソースをかければ完成。
もちもちの食感とシンプルな味付けが癖になります。卵を混ぜ込んだデラパンやネギ入りもおすすめ。おやつにも夜のちょい飲みのつまみにもぴったりです。
いか焼き(152円)とデラバン(206円)
定番メニューのイカ焼きとデラバンを注文。下の黄色いのがデラバンで上がいか焼きです。
まずはいか焼きですが、割としっかり目に焼かれた生地の香ばしさとイカの香りが食欲をそそります。細かくカットされたイカの身は結構多く、歯ごたえもしっかり。
まかないから誕生したといわれるいか焼きですが、何年たっても変わらないシンプルを極めたおいしさですね。
続いてデラバン。これは卵をたっぷり混ぜた生地でつくったいか焼き。ひと口食べた瞬間に卵の濃厚な味わいが広がります。
50円の差はこの濃厚さか。でも、私は卵のない普通のいか焼きのほうが好みですね。生地が主張しない分、こちらのほうがイカの香りが際立ちます。
天ぷらの山
箕面に本店がある天ぷらの山は、いつでも揚げたての博多風天ぷらが味わえる人気店。そんなお店の天丼専門店がスナックパークにオープンしました。
大きなエビが2本も乗ったえび天丼がなんと500円。スナックパークでしか食べられない豚ネギ丼も同じく500円と破格。
天ぷら単品でも好きな具材3品が500円、4品が800円、5品が1,000円となかなか手頃な価格。高級なイメージのある天ぷらをワンコインで楽しめます。
海老天丼(500円)
海老天丼を食べてみました。税込500円のワンコイン、しかもご飯大盛りは無料です。
天丼の上に乗せる野菜ですが、ネギかかいわれ大根のどちらかを選べます。私はどっちでも良かったんですが、とりあえずネギにしました。
かなり大きい海老の天ぷらが2本、ご飯は大盛りですが量はそれほど多くないかも。
カリッと揚げられた海老天は衣でカサ増ししてるわけでもなく、しっかり端まで身があり食べごたえは十分。これが2本入ってて500円はかなりお得感があると思いました。
つゆはやや濃い目ですが、かかっている量が少ないのでそれほど塩辛くは感じませんでした。でも個人的にはもう少し薄味が好みですね。
とり天うどん てんぼう
梅田のちょっと北、西中島に本店がある立ち食いうどん「てんぼう」がスナックパークに登場。
店名の通り、大きな鶏天が乗っかった鶏天うどんが代表的なメニューです。本店ではうどんとジャンボいなりのセットが500円ですが、スナックパークではとり天うどん単品が480円の価格設定なのでやや割高感。
でも、国産小麦でこだわりの自家製麺、やや固めのコシがある本格うどんが梅田のど真ん中で食べられるのはいいですね。
たまご丸
たまご丸は復活前のスナックパークにもあった(旧名は玉子丸)店舗ですね。
オムライスとカレーという、日本の国民食ともいえる定番メニューを330円~の激安価格で味わえます。店舗は新しくなりましたが中身は昭和を感じる懐かしさと安心感。
カレーは素のままだとさすがに具が少なく物足りないので、コロッケやチキンカツなどトッピングを足せばボリュームも満足できます。
オムライス デミグラスソース(398円)
たまご丸の代表的メニュー、オムライス(398円)。これはソースがケチャップではなくデミグラスソースです。ソースの濃厚な香りが食欲をそそります。
プラスチックのスプーンと水はセルフで用意してトレーに。
このサイズのオムライスが300円台で食べられるのはスナックパークならでは。スプーンに乗せてひと口食べた印象は「懐かしくて安心する味」。
卵も流行りのふわとろなどどこ吹く風とばかりに、しっかりと火が通っています。
ソースは濃厚ですが中のケチャップライスはやや薄めの味付け。軽食という分にはやや大きいオムライスはワンコイン以下の価格でお腹を満たせます。
牛すじぼっかけカレー(550円)
これは牛すじぼっかけカレー(550円)。カレールゥに細かめの牛すじの煮込みとこんにゃくが入っています。牛すじぼっかけだけをトッピングで注文(220円)も可能。
食べてみると意外と辛く(私は辛いのがわりと苦手なので、一般的にはそこまでの辛さではないかも)、額に汗がにじんできました。ルーのとろみは少なく軽めの味付け。
ぼっかけのすじ肉はちょっと粒が小さすぎるような気が・・・550円とオムライスよりかなり値段が高い割には、満足度はそれほどでもなかったです。
えきそば
期間限定のイベント店舗としてオープンしたえきそば。姫路駅の名物で知られる「えきそば」は、うどんの代わりに中華麺を和風だしで仕上げたもの。
そんなえきそばと濃厚ソースが特徴的なそばめしが合体した「えきそばメシ」は、スナックパークだけで楽しめるコラボメニューです。
御座候(ござそうろう)
1つ80円で手軽に食べられる御座候。回転焼き、太鼓焼き、今川焼き、と地方によってさまざまな呼び名がありますね。
普通の赤あんと白あんが選べ、生地が薄くそのぶん餡がぎっしり詰まっているのが特長(あんこが苦手な人は辛いかも)。お土産に10個も20個もまとめ買いする人もよく見かけます。
焼き立ては表面がカリッとしていますが、時間が経つとふにゃふにゃになるので、そんな時はオーブントースターで軽く焼くと元のカリッとした食感になります。
店員によっては、梱包する時の手の動きがとんでもなく早い人がいて、これが見ていて気持ちよくなってきます。
立ち喰い魚 ふじ屋
大阪・天王寺にある「海鮮が安いだけの店」のキャッチコピーが印象的なお店「スタンドふじ」の立ち食い版店舗がスナックパークに新登場。
こちらの店舗も「30分魚チャージ」の通り、ちょっと気軽に新鮮な刺し身で胃袋を満たすことができます。
水産会社が直営というのもあり、大衆魚から高級魚までリーズナブルに楽しめます。お造りのサービスセットはなんと580円から。小さな店舗と思えないほどメニューが豊富です。
獺祭や酔鯨など人気の地酒も豊富に揃えており、しかもビールも含めて全種類グラス一杯380円と破格。きれいな店で気軽にセンベロできちゃいます。
元祖ちょぼ焼き本舗
たこ焼きの原型と言われる「ちょぼ焼き」もスナックパークのリニューアルに合わせて復活。
こんにゃく、ねぎ、しょうが、天かすを生地と絡めて焼き上げる素朴な味わいは、感動する美味しさというわけではないですが、ほっとする安心感があります。
いか焼きほどいつも行列しているわけではないので、並んでまで・・・という場合はこちらのほうがすぐに食べられていいかも。
寿司 魚がし日本一
江戸前の立ち食い寿司「魚がし日本一」が梅田の地下にやってきました。
出張などで東京に行った時に魚がし日本一はよく食べていたので、関西でも気軽に行けるのは本当にうれしいです。なんと言っても新鮮な寿司が安く食べられるのが最高。
豊富なネタから食べたいものを板前さんに伝えると、すぐ握ってくれて眼の前に置いてくれる江戸前は、関西の寿司屋ではあまり見かけないスタイルですね。
この日も順番待ちができるほど賑わっていましたが、自分も大阪へ行ったら必ず寄ってしまうかも・・・。
ROMA-KEN
和メニューが多い中、異彩を放つのが「ROMA-KEN」。「焼きスパ」を看板メニューに全国展開しているレストラン「ローマ軒」のスナックパーク店になります。
特長はなんと言っても「30分で30種類のワインが540円で飲み放題」。スナックパークらしい洋風立ち呑みスタイルはワイン好きにはたまりません。
一見丼物のような「切り立てローストビーフスパ(650円)」をはじめナポリタンやジャポネーゼなど各種パスタが400円台とワンコインで楽しめます。
コーヒーショップも
こちらも期間限定ショップですが、本場のブルーマウンテンコーヒーや大阪名物ミックスジュースが飲めるコーヒーショップもあります。
阪神百貨店スナックパークへの行き方
スナックパークへの行き方を解説します。ここではJR大阪駅中央口をスタートにしています。もちろん行き方は何通りもありますが、最もわかりやすくて近いルートを選びました。
▼まず改札口を出て右方向へ進みます。電光掲示板で言えば大丸梅田店やホテルグランヴィア大阪、中央南口や阪神電車が書いてある方ですね。
▼そのまままっすぐ進んでいきます。
▼やがて下りのエスカレーターがあるので、下へ降りて行きましょう。すぐ横には階段がありますが、どちらから行っても同じ所へ降りてきます。
▼降りるとすぐに「SOUTH GATE BUILDING」の入り口があるので、まっすぐ奥へ進んでいきましょう。通路の両側には大丸梅田店の地下食料品街「ごちそうパラダイス」の入口があります。
▼だんだんと通路が狭くなっていますが、気にせず直進していきます。この道はB2Fの深さにあたる地下街「ディアモール大阪」へつながっているので、緩やかな下り坂になっています。
▼少し開けたところに出ると、正面に阪神百貨店の入り口があります。ここを直進せずに左方向へ進んでください。阪神電車の乗り場や地下鉄四つ橋線西梅田方面への通路などありややこしい場所ですが、写真の通り歩いていきましょう。
▼阪神百貨店を横目に直進します。
▼ここは分かれ道もないのでひたすら真っ直ぐ。阪神百貨店は東西に長い形をしているので、この通路も50mくらいはあると思います。
▼やがて、がばっと開けたところに出てきますが、すぐに右折してください。ここは阪急百貨店、泉の広場、ホワイティうめだ、地下鉄谷町線などにつながるスクランブル交差点状になっていて非常にややこしい場所です。
都会のダンジョンとして有名な梅田の地下街の、最も代表的な地点がここ。間違って奥に進むと梅田をよく知っている人間でも迷うことがあるほど複雑なので気をつけてください。
そもそも公式も迷うのをネタにしています。
ネタで笑えるうちはいいですが、もしここを歩いてる時に南海トラフ巨大地震が来たら、とか考えると恐怖そのもの。本気でヤバいと思います。
▼奥に見えるエスカレーターの方へ進んでいきます。
新しいスナックパークは以前と場所が変わっていますが、ちょうど奥に見える部分が以前のスナックパークの入口でした。増床リニューアルした阪神百貨店ですが、スナックパークもそれに伴い移動して新しく生まれ変わっています。
転勤や下宿で他県に住んでいて、久しぶりに大阪に帰ってきた人がこの景色を見たら「スナックパークなくなってるやん!」と驚くと思います。
▼エスカレーターは上らず横を通り奥へ。ここまでくると案内標識がいくつもあるので(この狭い区間に3つもいる?)間違えることはないと思います。
▼なんかスナックパークの案内だらけですが、奥に歩いていきます。
▼もう入口は目と鼻の先。
▼ついに到着!普通に歩いてJR中央口から10分弱といったところでしょうか。以前より若干遠くなりましたが、ずっと地下を通れるので雨にも濡れず行くことができます。