こんにちは、タノスケログ管理人のタノスケです。今回はちょっとWiMAXの問題点的な内容になっています。でも自分が使った上での事実なのでそのまま書こうと思います。
WiMAXって対応エリアの地図上では日本全国のほとんどをカバーしてるように見えます。ですが決してそんなことはありません。
特に苦手なのが屋内。実際、自宅ではほぼ通信できません。
私が住んでいるのは、隣県に全国的な大都市があり全域がベッドタウンみたいな県の某市です。人口は10万人くらいはいるので、田舎ではないけど都会でもないという感じです。
WiMAXは3年くらい前から使っていて、どこかへ出かけた時やノマドワーク時の通信手段として利用しています。家は光ファイバーの固定回線+無線LANルーターなのでWiMAXを使うことはほぼありません。
ですのでそこまで困るわけではないのですが、利用から3年たっても屋内電波の状態が大して変わってないのはどうかと思い記事にしました。
特に後から契約したワイモバイルの状態がいいだけに、もうちょっと何とかならんのか・・・と思ってしまうのです。
家の中でWiMAXルーターを起動
まずは現状說明ということで、WiMAXルーターを起動するところを動画で撮りました。圏外の表示はないもののアンテナは0本。
通信速度は出ず、動画はもちろん普通のウェブサイトすら快適に見るのは無理です。はっきりいって自宅では使いものになりません。
もちろんバッテリーなどに問題もなし。
ですが、公式サイトで見られる対応エリアマップでは、以下のようにエリア内。自宅周辺だけでなくかなり広い範囲で最新の高速通信対応エリアの色で塗りつぶされています。
対応エリアマップではWiMAXの電波に問題なし
WiMAX公式ページの対応エリアマップでは自宅(中央の白い点線部分)周辺は最も速い通信速度(440Mbps)の完全に範囲内。しかも2018年1月末時点で対応と書かれています。
完全に電波ビンビン状態のはずですが実際は・・・。確かに、地図上ではエリア内でも実際にそうだとは限らないと公式に書かれていますが、さすがに圏外になるのはあんまりでは・・・?
ホームルーターでも万全の電波とはいえず
仕事上の理由もあって、WiMAXは複数のプロバイダを契約しているのですが、そのうち1社で使っている据え置き型のホームルーター(Speed Wi-Fi HOME L01)でもこんな感じです。
縦に並んだ4つのランプが多く点灯するほど電波がいいので、1つは残念な状態です。さらに時々、全部消灯してまた点灯する、といった不安定な動きをすることも。
構造上、モバイルWiFiルーターより電波を拾いやすいホームルーターでさえ、屋内での電波は万全とはいえません。
外に出るとウソみたいに電波は良好に
これは、家から外にでてすぐの所で起動した状態です。アンテナ0本でほぼ圏外だったのにあっという間に3本になりました。
壁一枚隔てただけでウソみたいに通信状況がよくなっています。で、玄関をまたぐとまた元通りに。
築数十年の古い家で気密性もよくないのに、何でここまで電波の強さが変わるんでしょうか。
LTEを使えば改善するけど有料オプション
WiMAXには通常の回線に加えてauのLTE回線を使える「LTEオプション」というものがあります。
LTEのエリアはWiMAXより広く、建物の中や地下、山の中でもつながりやすいので家の中で電波が、、という問題も解消します。
ですがこれは有料オプションで毎月1,005円かかります。最近は3年契約を選ぶことでLTEオプションが無料になるキャンペーンをやっていますが、基本は2年契約ですしキャンペーンが終わる可能性もあります。
そもそもWiMAXとは違う種類の電波なので、WiMAXそのものが改善しているわけではありません。
ワイモバイルの電波の状況は良好
今度はワイモバイルのルーターを起動してみました。
こちらはソフトバンクのLTEという回線を使用していますが、起動直後からずっとアンテナは4本。しばらく放置してもアンテナが減ることはなく、安定した通信状況です。
あと、WiMAXでよくある「回線つまり」も起きません。回線つまりというのは、アンテナの表示はされているのに突然通信ができなくなる状況のことでです。
少なくとも自宅では、電波の強さや安定性だけでいえばWiMAXよりワイモバイルが圧倒的に勝っている、というのが私の結論です。
ただ、ワイモバイルにはデメリットが
使い放題は実質、都市部だけ
ワイモバイルには4GとAXGPの2つの通信方式があります。このうちAXGPはアドバンスモードといい、月々の通信上限がなく使い放題なのですが、提供エリアが基本的に都市部だけ。
もう一方の4Gは月間7GBの通信制限があり、それ以上になると最大でも128Kbpsと極端な低速通信になってしまいます。
ですので、東京や大阪、名古屋など大都市にお住まいの方は使い放題の恩恵を受けられますが、その他多くの方にとってはワイモバイルは通信量に上限のあるサービスになってしまいます。
一方WiMAXはギガ放題プランを選べば完全に使い放題。この点では明らかに有利です。
契約期間が3年と長い
プラン名 | 通常 | おトク割適用で 加入月より37ヵ月間 |
38ヵ月目以降も継続して 利用の場合 |
---|---|---|---|
さんねん | 4,196円 | 3,696円 | 3,696円 |
バリューセット | 5,260円 | 4,760円 | 3,696円 |
バリューセットライト | 4,910円 | 4,410円 | 3,696円 |
ベーシック | 5,696円 | 割引なし | 割引なし |
上記はワイモバイルの中心的なプラン「Pocket WiFiプラン2」の月々の料金をまとめたものです。
右の二つの項目を見るとわかりますが、割引を受けられる契約期間の上限が37ヶ月間、つまり加入して3年間は使い続ける必要があるのです。
3年以内に解約すると契約解除料、つまり違約金を取られます。上記のプランですと「さんねん」の場合一律9,500円、「バリューセット」「バリューセットライト」は契約期間に応じた違約金が発生します。
サービスに満足しているなら長期契約でも問題ないかもしれませんが、契約して2年もたてば新しいサービスや機種が出てる可能性が高いですし、乗り換えたくなるかもしれないですよね。
そこで3年縛られるというのはかなりの長期間です。
ワイマックスにも3年契約のプランはありますが、最短は2年から選ぶことができます。まあ2年でも長いですが、ひとまずこの手のサービスでは平均的な期間です。
WiMAXを契約するなら知っておくべき新制度
この初期契約解除制度は絶対に知っておいたほうがいいです。
平成28年に制定された新たな政府のルールで、WiMAXやポケットWiFiを契約後8日を過ぎるまでは一方的に解約が可能になりました。
いわゆるクーリングオフのようなもので、これまで通信サービスは対応していなかったのですが新たに適用範囲になりました。
しかもこの制度で解約した場合、違約金はいっさい払う必要がありません。
ただし、契約時の事務手数料や解約までの利用期間での料金(日割り)があれば支払う必要があります。でも1万円を超えることもある高額の違約金を払わなくていいのは安心ですね。
さらにGMOとくとくBBは契約から20日はキャンセルOK
3万円を超える高額のキャッシュバックが特徴的なGMOとくとくBBは、契約から20日以内では違約金がいっさいかからずに解約することができます。
ただし、GMOとくとくBBの公式サイト内にあるWiMAX2+ピンポイントエリア判定で、○表示がされていることが条件です。つまり私と同じように、エリア判定で問題なかったのに実際使うとダメだった、というケースです。
さらに以下の注意事項もあります。
・事務手数料・月額利用料・クレードル代金・WiMAX端末返送料は負担する必要がある
・申込み日を1日として、20日以内にGMOとくとくBB側がWiMAX2+端末の返品を確認できた場合のみ
・ハイスピードプラスエリアモードを使った場合はLTEオプション料金1,005円(税込)を2ヵ月後に請求
違約金がかからないのは良心的といえますが、そもそも事前のエリア判定でOKが出ているのに使えなかった、というのは消費者側に何の落ち度もないはずです。
にもかかわらず、商品の発送料や事務手数料などを負担させるのはどうかと思います。
もしくはUQのTry WiMAXを利用
いくら契約後に解約できるとはいえ、手続きが面倒だしやっぱり事前に知りたい、という場合はこのTry WiMAXが最適です。
Try WiMAXはUQが行っているサービスで、料金は完全無料で15日間WiMAXを自由におためしできるというもの。これなら契約前に自宅で電波が入るかどうか完璧に調べることができます。
ただし、申し込みは本人名義のクレジットカードもしくはデビットカードが必要です。デビットカードの場合はインターネットからの申し込みができず書類での手続きになります。
まとめると
外では使えるのに家に入ると電波が届かない私のWiMAXルーター。
WiMAXやワイモバイルなどの無線インターネットサービスは、対応エリア地図では使えそうに見えても、実際に使うと電波が入らなかったというケースがあります。
契約後にこれが発覚した場合、キャンセルするなら政府が新しく制定したクーリングオフを使う手があります。契約から8日間はキャンセルが可能に。
また、GMOとくとくBBのように独自に20日までキャンセルを行うプロバイダも。さらにUQのTry WiMAXのように事前に無料でルーターをレンタルできるサービスもあります。
契約後に「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔しないように、こうした救済システムをしっかり理解しておくことが大切です。