レジャーナノSとTREZORは互換性アリ!この2台の併用メリットや復元方法について

レジャーナノSとTREZORの写真

こんにちは!タノスケログ管理人のタノスケです。

仮想通貨、きちんとハードウェアウォレットに入れて保管していますか?間違っても、長期間取引所に放り込みっぱなし・・・なんて危険なことは絶対にやめておきましょう。

そんなウォレットですが、いま定番なのはレジャーナノSとTREZORだと思います。値段も同じくらいですしどちらを選んでも満足できる商品です。

さらにこの2つの商品、実は併用することでいろいろなメリットがあるんです。この記事ではレジャーナノSとTREZORの2台持ちについて書いていますので、ぜひご参考にしてくださいね。

レジャーナノSとTREZORの併用がいい理由

実は両者には互換性がある

同じハードウェアウォレットといっても、異なるメーカーが生産するこの2商品はもちろんまったく別のもの。

ところが、Ledger Nano SとTREZORには互換性があるんです。共通しているのはリカバリフレーズ。いわゆる秘密鍵を24の単語に変換した例のものですね。

どちらのハードウェアウォレットも、秘密鍵をリカバリーフレーズに変換するのに同じ方式(BIP39といいます)を採用しているんです。ですので・・・

●レジャーナノSで保管したビットコインをTREZORで取り出す
●TREZORで保管したビットコインをレジャーナノSで取り出す

これが問題なくできます。

レジャーナノSとTREZORでは対応しているコインが違うので、片方しか対応してない銘柄はもちろん取り出せませんが、どちらも対応している通貨なら問題なく取り出したり送金ができます。

製品に問題が起きても完全アウトにならない

互換性があって助かるのはこんな場合です。

まずは、縁起でもないことですがメーカーが倒産した場合。事業をどこかが引き継いで同じ商品を販売し続けてくれればいいですが、最悪の場合その商品が販売終了になる可能性もありますよね。

そんな時でも、リカバリーフレーズに互換性があるので、もう一方の商品があれば保管に問題はありません(2社とも潰れたらどうしようもないですが、さすがにそれは考えにくいかと)。

さらに、商品に深刻なバグやハッキングで使用不能になったという時でも互換性が活きてきます。

メーカーが修正アップデートを行うまではもう一つのウォレットに避難すればいいだけですので。

ここで気づいた方もいるかもしれませんが、上記のケースは同じ商品を2つ持っていても解決できないんですね。

商品はまったく別物、でも秘密鍵の互換性がある、この特性が可能にしている大きなメリットです。

レジャーナノSの通貨をTREZORで取り出してみる

互換性の話ですが、私は両方の機種を持っているので本当に通貨を取り出せるかやってみました。

ここでは、TREZORで保管したビットコインをレジャーナノSで取り出してみます。

TREZORに保管しているビットコイン

TREZORのウォレット画面です。赤枠内の表示のとおりですが、0.0094917BTCを保管している状態です。このビットコインをレジャーナノS側のウォレットで表示できれば成功、というわけですね。

レジャーナノSのピンコードを入力

では続いてレジャーナノSをパソコンに接続し、リカバリー作業を行います。まずはリカバリするにはPINコードを3回間違える必要があるので、適当な数字を入力します。

レジャーナノSのリカバリ画面

3回ご入力するとリカバリ画面になります。案内文のあとに「新しいデバイスとして設定するか」という選択になるので、ここではリカバリになるので左側の「×」ボタンを押します。

レジャーナノSの復元メッセージ

復元するかどうか聞かれるので右側のボタンを押します。

ピンコードの設定画面

新たにピンコードの設定画面になるので、設定していきます。

レジャーナノSのピンコード確認画面

さっき設定したピンコードを再度入力します。

レジャーナノSのリカバリフレーズ入力

リカバリフレーズの入力画面。ここでTREZORを使い始める時に設定しているリカバリフレーズと同じものを入力していきます。

TREZORの初期設定の解説ページのトップ写真

TREZORの初期設定をわかりやすく解説!開封時に注意することやウォレットアプリの導入方法など

レジャーナノSのリカバリフレーズ入力画面

フレーズの数はレジャーナノSと同じ24なので、真ん中の「24」を選択。

レジャーナノSのリカバリフレーズ入力画面

アルファベットを選択しながら単語を入力していきます。合計24個あるので少々面倒ですが、何語か入力すると自動的に候補が出るので、すべての文字を打つ必要はありません。

レジャーナノSのリカバリフレーズ入力画面

最後の単語まで入力し終わると・・・

レジャーナノSリカバリ完了画面

無事にリカバリが完了しました。あとはビットコインのウォレットをインストールして金額が反映されていればOKです。

レジャーナノSのビットコインウォレット画面

バッチリです!レジャーナノSのビットコインウォレットでTREZORで保管中の0.0094917BTCへアクセスできています。もちろんここから送金も同じようにできます。

記事のまとめ

仮想通貨の2大ハードウェアウォレット「Ledger Nano S」「TREZOR」は、秘密鍵の変換規格が同じなので互換性があります。

ですのでどちらかのリカバリフレーズを使って片方を復元すれば、保管している仮想通貨へ双方からアクセスが可能。

資産分散のためにウォレットを複数台持つのはおすすめですが、この2商品をそれぞれ持っていれば、どちらかに深刻なトラブルや万が一メーカーが倒産した場合でも、通貨を取り出すことができるので安心ですね。

スポンサーリンク