リレーアタック対策の缶は「材質」で大きな違い!ブリキ・アルミは○、スチールは△

リレーアタック検証用の入れ物

こんにちは、こんばんは、タノスケです。

最近いろいろなところでニュースになっているリレーアタックですが、今の所スマートキーの電波を遮断すれば防ぐことができます。

そこで最も簡単かつコスパが高いのが、金属製の缶にキーを保管すること。

ただし缶の種類によっては遮断効果がないという話もあります。そこで100均でいろいろな缶を買ってきて、どれが最も電波を遮ってくれるのか実験してみました。

まず、結論を先に書くと、缶の「材質」で遮断効果は大きく変わり、スチールよりブリキかアルミがいい、というのが判明しました。

検証!リレーアタック対策に使えるのはどの缶?

ということで、今回の実験に使った缶は以下のものですが、材質的にはスチール、ブリキ、アルミ、ガラス、木の5種類になります。

用意した缶
・小さめのスチール缶
・窓つきのスチール缶
・小さめのブリキ缶
・深さのあるブリキ缶
・ガラス瓶
・ビールのアルミ缶
・木製の箱

では順番に解説していきますね。

スチール

小さめのスチール缶

ダイソーで買ってきた、アクセサリーなど小物を入れるのに最適な小型のスチール缶です。

小さめのスチール缶の注意書き

底面に貼られていたシールに材質などの表記が。鉄が使われている割には重さは軽いです。

というか、蓋もしっかりと閉まりますし、ペコペコもしてないですし100円とは思えない質の高さですね。

ダイソーではUSBケーブルやツールボックス、文房具とかたまに買いますが普通に使えますし、近所にあるのでかなり重宝しています。

窓付きのスチール缶

こちらは上記の缶と同じ素材と思われますが、ややサイズは大きめ。蓋は大部分が透明の窓になっていて中身が見えるタイプです。

小さめのスチール缶の注意書き

素材はやはりスチールです。塩化ビニル樹脂は窓部分に使われている素材ですね。サイズは縦8.3cm×横約16.5cm×高さ5.7cm。

ブリキ

小さめのブリキ缶

こちらは小型のブリキ缶になります。ブリキというのは薄い鉄板に錫(すず)をメッキしたもののことです。ブリキという元素があるわけではありません。

ちなみに鉄に亜鉛をメッキしたものをトタンといいます。

小さめのブリキ缶の注意書き

最近の100均はディズニーの正規品も売ってるんですね。これが100円なのは驚き。サイズは直径約9cm×高さ5.4cm。

深さのあるブリキ缶

こちらも同じディズニーシリーズで、ペンスタンドにも使えそうな深さのあるブリキ缶。蓋はついていません。

深さのあるブリキ缶の注意書き

触った感触からも、上記のブリキ缶とまったく同じ素材だと思います。サイズは直径約7.5cm×高さ10cm。

ガラス

ガラス瓶

続いてはガラス素材の瓶です(ガラスは缶とは呼ばないだろ、というのはおいといて・・・)。ジャムなどを入れるのに向いてそうな深さのある形です。

ガラス瓶の注意書き

本体のガラスの他に、蓋にはブリキやポリエチレンが使われています。サイズはおよそですが直径7cm×高さ9cm。

アルミニウム

ビールのアルミ缶

続いてはアルミ素材を用意。缶ビールのアルミ缶の上面を缶切りで開けて、中にキーを入れるようにします。

ビールのアルミ缶の注意書き

まぎれもなくアルミ素材。かなり薄いのでペコペコしていますね。サイズですが直径が約6.5cm×高さ約12.3cmです。

天然木

木製の箱

最後は木の箱を用意。ヒンジ式の蓋を開閉できるタイプのものです。

木製の箱の注意書き

天然木が使われています。木って何か電波を遮りそうなイメージがあるんですがどうなんだろう・・・。サイズは縦横が8.5cm×高さが8cm。

どれくらい電波を遮断するのか実車で検証

いろいろな缶

ということで、実際に自分の車を使って、どの箱が最も電波を遮断してくれるのか実験してみました。

それぞれの箱にスマートキーの本体を入れて車に近づき、ロックやロック解除のボタンが反応するのか、というのが基本的なやり方です。

箱に入れた状態でドアが反応するなら電波は防げてないということですし、反応がなければ遮られているというのが一目瞭然です。

最初は至近距離から。ドアノブの間近にキーを持っていった状態で検証してみました。

まずはドアのすぐ側で

小さめのスチール缶をドア横で

小さめのスチール缶にキーを入れ、写真では中が見えてますがしっかり蓋をし、ドアノブにあるロックボタンを押します。するとあっけなくドアは開いてしまいました。

結果
小さめのスチール缶は電波遮断効果なし
窓つきのスチール缶をドア横で

次は大きめの窓つきスチール缶で検証。同じく車体の真横についてロックボタンを押すと・・・こちらもむき出しのときと同じくあっさりと解錠。

結果
窓つきのスチール缶は電波遮断効果なし
小さめのブリキ缶をドア横で

続いてはブリキ素材。同じような大きさのスチール缶が効果なかったのでこれも同じかと思いきや・・・何回ボタンを押してもドアノブを引いてもまったくドアは開きません。

結果
小さめのブリキ缶は電波遮断効果あり
深さのあるブリキ缶をドア横で

深さのあるブリキ缶にキーを入れ、これは蓋がないのでそのまま近づけてドアノブに触れましたが、これもうんともすんとも言わず。

結果
深さのあるブリキ缶は電波遮断効果あり
ガラス瓶をドア横で

続いてはガラス瓶を検証。これはやる前から何となく想像はついていましたが、あっさりとドアは反応しました。

結果
ガラス瓶は電波遮断効果なし
ビールのアルミ缶をドア横で

ビールのアルミ缶で検証。ここまでスチールはダメでブリキはOKだったので、アルミはどうかと思いきや、これもドアは開きませんでした。

結果
アルミ缶は電波遮断効果あり
木製の箱をドア横で

最後は木製の箱です。木は電気を通しにくそうですし電波も防げるかな、と思いきやあっさりとドアは開いてしまいました。

結果
木製の箱は電波遮断効果なし

ということで、結果をまとめると以下のようになります。

検証結果まとめ

素材 遮断効果
小さめのスチール缶 なし
窓つきのスチール缶 なし
小さめのブリキ缶 あり
深さのあるブリキ缶 あり
ガラス瓶 なし
アルミ缶 あり
木製の箱 なし

ブリキ缶、アルミ缶は電波を防げる

検証結果から一目瞭然ですが、ブリキとアルミの缶に入れるとスマートキーは反応せず、電波を防げることがわかりました。

逆にスチール缶は大きさを問わず、電波の遮断効果がないことが判明。同じくガラスと木も電波をやすやすと通してしまいます。

ですので、リレーアタック対策でスマートキーを缶に入れるなら、ブリキもしくはアルミニウムの物を使う必要があります。

電波を通した4つの入れ物をさらに検証

4種類の缶

まだ実験は続きます。

電波を通した3つの素材(スチール、ガラス、木)ですが、車との距離を遠くしていけばどうなるのか?を検証してみました。

リレーアタック対策の視点で考えれば、1mくらい離れたら電波を遮断できるなら十分有効になのでは、と思います。キーに密着されるほど近づかれる場面はそれほど多くないと思いますし。

リレーアタックは家の玄関に置いているキーの電波を傍受されることがありますが、それなら1mくらいの距離で電波を遮断できれば十分かと思います。

まずは距離50cmにして検証

小さめのスチール缶を車から50cm離して計測

まずはドアから50cm離れた距離で実験。小さめのスチール缶をこの距離に置き、ドアノブを引いてみると・・・なんと反応しなくなりました!

窓つきのスチール缶を車から50cm離して計測

窓つきのスチール缶も同じように離して設置。こちらもドアは何回引いても解錠されませんでした。

わずか50cm離しただけでキーが反応しなくなるなら、スチール缶でも十分にリレーアタック対策になるかと思います。

ガラス瓶を車から50cm離して計測

次はガラス瓶にスマートキーを入れ、同じように50cmの距離で実験。残念ながらガラス瓶では何の問題もなくドアは開いてしまいました。

木製の箱を車から50cm離して計測

では木の箱でチャレンジ。こちらも50cmの距離では電波は防げず。一発でドアロックは解錠できました。

距離を1mにして検証

ガラス瓶を車から1m離して計測

もっと距離を離して1mにしてみました。これくらいの距離で反応がなくなるなら十分実用かと思いましたが、無念にもドアは解錠。

やっぱりガラスで電波は防げないのか・・・。

木製の箱を車から1m離して計測

ガラスがダメなら木、ということで同じく1mでトライしましたが、こちらもまったく遮断効果はなし。ガラスと木はかなりキツそうですね。

さらに距離を3mにして検証

ガラス瓶を車から3m離して計測

メジャーの限界が近い3mまで離して計測してみました。まずはガラス瓶ですが、ドアノブを引いても反応なし。ついに電波が届かなくなったようです。

木製の箱を車から3m離して計測

木の箱でも同条件で検証。こちらもドアは開きませんでした。さすがにこの距離まで離れると効果があるみたい、と思いきや・・・

キー本体を車から50cm離して計測

なんと、本体むき出しでもドアは反応しませんでした。スマートキーむき出しならもっと遠くても届くかと思っていたのでこれは意外。

私はホンダ車ですが、おそらくメーカーによってもスマートキーの仕様が異なるでしょうし、この結果がそのまま他のキーでも当てはまるわけではないとは思います。

結局、ガラス瓶と木の箱が電波を遮断できる距離は

ガラス瓶を車から120cm離して計測

最後に、ガラス瓶と木の箱は、どこまで離せば電波が届かなくなるのか検証したのがこの結果です。

ガラス瓶はドアから約120cmのところで反応しなくなりました。

木製の箱を車から125cm離して計測

木の箱は約125cmのところで無反応に。どちらもほぼ同じ距離で電波の遮断効果が現れました。ということでまとめると以下の通りに。

検証結果まとめ

素材 遮断効果
小さめのスチール缶 50cm離すとあり
窓つきのスチール缶 50cm離すとあり
ガラス瓶 120cm離すとあり
木製の箱 125cm離すとあり

まとめ

今回の実験でわかったことは、どの素材の入れ物でもむき出しよりは効果がある、ということです。

しかもブリキとアルミはドアの間近でもスマートキーは反応せず、極めて高い電波遮断効果があることがわかりました。これは大きな収穫だと思います。

一見意味がなさそうなガラス瓶と木の箱でも、ある程度の距離を離すことでしっかりと電波を防いでくれました。

まとめると、リレーアタック対策をするなら、スマートキーをブリキかアルミの容器に入れることが有効、ということです。

ただし、これはあくまで私の車での検証なので、ご自分の車で対策されるなら実際に試してみて、本当に反応しなくなることをしっかり確認して頂ければと思います。

リレーアタック対策専用の遮断ケース

いくら100均の缶で電波を防げるといっても、やっぱり見た目や信頼性など気になる方はいるかと思います。

リレーアタック対策のきちんとした商品はあるのか調べたら、いろいろとよさそうなものがあったのでまとめました。

JXE JXO リレーアタック防止用スマートキーケース

JXE JXO リレーアタック防止用スマートキーケース

Amazonでベストセラーにもなっているリレーアタック対策のスマートキーケースです。

この商品は、電波を遮断する特殊な布を何層にも敷き詰められており、口コミでもその遮断性能は高評価が多く寄せられています。

外部は高級感のあるPU素材が使われ、見た目や手触りもよく、普通に収納ボックスとしても問題なく使うことができます。

Koars リレーアタック防止 アルミボックス

Koarsのリレーアタック防止アルミボックス

こちらは上記の実験でも効果があった、アルミを使った収納ケースです。

見た目はブラック一色の円筒形で、余計な装飾もなくシンプルでオシャレなデザインですね。大きさも外径7.5cm、高さ12.8cmとコンパクトなので置き場所にも困りません。

蓋ははめ込むだけでなくネジ式でしっかりと閉じられるので、密閉性が強く遮断効果もより期待できそうです。

Spofly リレーアタック防止 電波遮断ポーチ

spofly リレーアタック防止 電波遮断ケース

この電波遮断ポーチは携帯型になっており、どこでもスマートキーを入れれば電波を遮断できる商品です。

素材にはカーボンが使われており、電波遮断素材と合わせて二重になっていて強い遮断効果を期待できます。

携帯型なので乗車する際はキーを取り出す必要がありますが、外出先でも電波傍受のリスクを防いでくれる優れものです。

▼リレーアタックについては本ブログでいろいろ記事を書いています。気になる方は以下のページもぜひチェックしてみてください。

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